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色板の遊び方|モンテッソーリ教具の提示方法やオリジナルの遊びも紹介
2021年6月17日
モンテッソーリ教具に「色板」というものがあります。
子どもの色彩感覚をはぐくむための教具なのですが、どのように遊べばよいか知っていますか?
遊び方がわからないものって、なかなか導入しにくいですよね。
この記事では、モンテッソーリ教育における色板の提示の方法や、色板を使った遊びを紹介します。
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所要時間3時間、コスト300円台の手作り色板のつくり方は、こちらの記事にまとめているので、よかったら読んでみてくださいね。
目次
色板の提示とお仕事について解説!
遊び方の前に、モンテッソーリの活動で重要な「提示」について簡単にふれていきますね。
モンテッソーリ教育では、すべての子どもに自己教育力があるととらえます。
自己教育力とは、簡単に言うと自分で自分の力を伸ばしていこうとする力のこと。
子どもがこの力を伸ばすために、大人ができることは次の2つです。
- 子どもが自分でできる環境を用意すること
- 子どもにやって見せること(提示)
せっかくの環境や教具があっても、やり方がわからなければ子どもたちがそれらを使うことができません。
提示をすることで、自分で教具を選んで遊べる環境があるということを子どもたちに伝えることができます。
提示は、教具と子どもをつなぐための大人の役割と言えますね。
教具を提示する順序
一般的な教具の提示は次のような順序で行われます。
提示の流れ
- 子どもに誘いかける
- 作業名・教具名を伝える
- 場所を指定・設定する
- 用具・教具を運ぶ
- 模範提示をする
遊び方を提示する前に、子どもの意思を尊重したり、遊ぶ場所や準備のしかたを伝えたりするステップも踏んでいるのがポイントです。
教具選びや、準備・片づけも子どもが自分でできるように伝えるんだね。
教具の提示については、SaYangさんが運営されているおうちモンテ部のモンテッソーリの提示の仕方と手順を解説!見ない時はどう対処すればいい? (ouchimonte.info)の記事にわかりやすくまとめられていたので、くわしく知りたい方は読まれてみてください。
色板のお仕事の提示
色板の提示の具体的な手順は次のように行われます。
模範提示の流れ
- 色板の箱を用意する
- 必要な色板を1枚ずつ取り出す
- 暗い色から明るい色の順に並べる
- 子どもにやってみようと声をかける
動画は英語での提示ですが、間の取り方やスピード感がわかりやすいですよ。
step
1色板の箱を用意する。
提示に入る前に、「これは色板第3の箱です。」と教具の名前を伝えます。
教具のふたを開けたり、箱を動かしたりするときには両手で扱うことも大切です。
大人の提示には、子どもに教具の扱い方を伝える役割もあります。
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2必要な色板を1枚ずつ取り出す。
並び替えを行う色板だけを箱から取り出していきます。動画ではオレンジ色を取り出していますね。
ここでのポイントは、色板の両側の木の部分をもって、1枚ずつ取り出すこと。
なぜわざわざ木の部分をもつのかというと、これも教具を丁寧に扱うことを学ぶためなのだそうです。
つい、まとめて出したくなっちゃうけど…丁寧さも大切な要素なんですね。意識して扱っていきましょう。
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2暗い色から明るい色の順に並べる。
使用する色板をすべて出し終えたら、色板を暗い色(明度の低いもの)から並べていきます。
ポイントは説明しすぎないこと。
静かにゆっくり並べることで、子どもも色板のお仕事を集中して見ることができます。
説明しなかったら難しいのでは?と思われるかもしれませんが大丈夫です!並べ替えている間も、子どもはどんなふうに並べているのかを頭の中で考えているからです。
並べ替えが終わってから、「この色が一番暗いね。」、「少し明るいね。」。「一番明るいね。」など、色板の並べ方について簡単に伝えましょう。
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2子どもにやってみるように声をかける。
一通り提示が終わったら、次はお子さんの番です。
「やってみたい?」と誘ってみて、お子さんが乗ってきたら活動をバトンタッチします。
難しいときには、無理にさせなくても大丈夫です。
やる気があるけどうまくいかないときには、色板の数を減らす、もう一度ゆっくり提示をするなどして、お子さんが「できる!」と思えるところを見つけてみてくださいね。
モンテッソーリ、提示だけで奥が深い・・・
これだけ落ち着いて準備をして、集中して遊べたら、いろいろな力が伸ばせそうですね。
学生時代に、モンテッソーリ園での提示を実際に見たことがあるのですが、説明の言葉がとても短く、穏やかにゆっくり話されていたのが印象的でした。
家でずっと落ち着いたテンションを保つのはなかなか難しいけど、ちょっとした時間でも意識していきたいものです。
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色板のお仕事①色を並べる
モンテッソーリでは、子どもの活動のことを「お仕事」と呼びます。
先ほどの動画では、色板を暗い色から明るい色の順位並べるお仕事でした。
色の違いに気付き、色彩感覚を養うことができます。
ポイント
- 子どもが間違っていても、途中で訂正せずに見守る。
- 並べ終わったら、グラデーションを確認するようにうながす。
やってみると、大人でも考えちゃう・・・
集中力もつくね~
色板のお仕事②同じ色を探す
身の回りのものから、色板の色に近いものを見つける活動です。
身の回りにある色へと意識を向けることができます。
色板と同じ色を探そうとするので、観察力も鍛えられますね。
色板を使った遊び方:番外編
モンテッソーリ教育で行う色板のお仕事の他にも、色板での遊び方があります。
これから紹介する遊びは、実際に子どもと遊んでみた中で生まれた遊びなので、モンテッソーリ教育のお仕事とは別物です。
しかし、遊びの中で学ぶこともあったので、この場で紹介しますね。
つなげて つなげて
色板をひたすらに並べて遊びます。
色板を並べながら何かをつくることは、構成遊びにつながり想像力も広がります。
並べるだけでも空間の広がりや色の対比を感じることができる活動で、年齢が低いお子さんでも遊びやすいです。
にてる色 どーれだ?
複数人で身の回りのものと同じ色を見つけるのも、おもしろいです。
皆さんは、写真のせんべいの色に近いのはどれだと思いますか?
おやつタイムに何気なく家族で話をしていたところ、子どもが選んだのは真ん中の色でした。私が選んだのは薄い色、夫が選んだのは濃い色と見事に全員バラバラ・・・。色のムラがあるせんべいだったので、どこに注目するのかで見える色が違ったのかもしれません。
実際に遊ぶときは「にてる色、どーれだ♪」と色を選ぶ時間をとった後、「せーのっ」でみんな一緒に色板を指さすのがおすすめ。
同じ色を選んでも、色がばらけても盛り上がります。
- 一つのものでも、いろんな色がある。
- 人それぞれ見え方や感じ方が違う。
遊びを通して、こんな気づきもあるなんて、色板遊びってあなどれませんね。
色の おみせやさん
お店ごっこが好きなお子さんは、色のお店屋さんを開くのもおすすめです。
お客さんは、身の回りのものをもってきて、「この色ください。」とお店屋さんにたずねます。
お店屋さんは、同じ色を選んで、お客さんがもってきたものと色板を交換します。
同じ色を見つける活動ですが、お店屋さんということで、うちの子はいつも以上にノリノリで色板を探していました♪
「同じ色はありません」と言われることもあります。
身の回りにいろいろな色があることに気づけそうだね。
まとめ:色板で色彩感覚を豊かにしよう
モンテッソーリ教育における色板の提示の方法や、色板を使った遊びについて紹介しました。
服を選ぶとき、部屋のインテリアを決めるときなど、日々の中でも色を扱う機会って意外と多いですよね。
色彩感覚が豊かになることで、子どもの世界がよりカラフルに楽しくなったらいいなあと思っています。
ちなみに、私が色板を使った遊びに興味をもったのは、児童作家の角野栄子さんがきっかけです。(いきなりですみません!)
実は、角野さん。カラフルな服を着こなすセンスにも注目が集まっているおしゃれな人。そんな角野さんの娘さんがおもちゃとして遊んでいたものが色見本帳だったそうなんですね。
小さいころから色で遊んでいたら、おしゃれなセンスが磨かれるかも。
そんな不純な動機から色を使った遊びを調べて、色板にたどりつきました(笑)
色見本帳というのは、デザインなどの仕事で使われるカラーチャートのことです♪角野栄子さんのご主人がデザイナーさんということもあり、身近にあったのかもしれませんね。
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子ども用の色カードもあり、色板よりお手頃価格です。
もん
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今回紹介した遊びは、手作りの色板やカードなどでも気軽にできますよ。
おうちでの遊びの参考になれば嬉しいです。
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