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【親子で絵本】読み聞かせのポイント|注意点も紹介
2021年6月1日
家庭で子どもと過ごす時間の中に取り入れたい読み聞かせ。
読み聞かせをすることで、親子の絆を深めることはもちろん、子どもの集中力、想像力、読解力などたくさんの力をはぐくむことも期待できます。
でも、子どもが最後まで話を聞いてくれない、どんどんページをめくってしまうなど、うまくいかないときってありませんか?
読み聞かせには、ちょっとしたこつがあります。
この記事では、家庭での読み聞かせのポイントを紹介と気をつけたいことについて紹介します。ポイントに気をつけることで、お家での絵本タイムがさらに楽しい時間になりますよ。
目次
読み聞かせの5つのこつ
読み聞かせでは、子どもの集中力を切らさず、絵本の世界にひたれるようにすることが大切です。そのためのこつが次のとおり。
- 絵が見えやすいように読む
- 表紙や裏表紙まですべて見せる
- 自然な抑揚をつけて読む
- 静(せい)と動(どう)を使い分けて読む
- 子どもの反応を見ながら読む
1つずつ説明していきます。
1.絵が見えやすいように読む
子どもが集中できるように、絵本の見やすいポジションをとりましょう。
横並びで読む
大人と子どもが横に並んで絵本を読む姿勢です。ねころんで読むこともできます。
この読み方のメリット
- 大人と子どもが一緒に絵を見ることができる。
- 横になって読めば、赤ちゃんも一緒に絵本を読める。
- 大人がページをめくりやすい。
ページをめくりやすいので、読みやすいです。その分、子どももお話に集中できます。
寝かしつけ前の読み聞かせは横並びで寝ころんでいます。
おひざだっこで読む
大人のひざの上にお子さんを座らせる姿勢です。
この読み方のメリット
- スキンシップをとることができて、子どもが安心して読める。
- 子どもが近くで絵を見ることができる。
お家の人のおひざの上ということで、安心してお話を聞くことができます。
お話の途中で離れることは減りますが、絵本が近くにあるのでどんどんページをめくってしまうことはあるかもしれません。
子どもの頭があって、お家の人は少し読みにくいかも…
絵本を読みながら、しっかりスキンシップもとることができるのはいいね。
対面で読む
お子さんが1人座りできるようになったら、対面で読むこともできます。
この読み方のメリット
- 子どもの数が多くても、絵を見せやすい。
- 子どもの表情がよく見える。
兄弟など、複数人で絵本を読むときには、対面型がおすすめです。
絵本から少し離れるので、絵の全体を見やすく、大人数でも絵本を楽しむことができます。
また、子どもの表情が見えることで、子どもの状態に合わせた読み聞かせをしやすくなります。
絵本の横や上から字を読むから、読みにくいこともあるかもしれません。
絵本に夢中になっている子どもたちの表情を見るのは、たまらないですよ。
2.表紙や裏表紙まですべて見せる
絵本の顔となる表紙はもちろん、裏表紙も絵本の大切な1ページです。
絵本を読み終わったら、裏表紙もしっかり見せてあげましょう。
裏表紙には、本の内容に関係のある絵がかかれていたり、表紙と見開きで1つの絵になっていたりするものがあります。
お話の後に、もう一度裏表紙や表紙を見返すことで、お話の余韻に浸ることができます。
裏表紙を見て、お子さんが気付いたことを話したり、お話の感想を言ったりすることもありますよ。
絵を見て状況を判断したり、想像をふくらませたりすることにつながります。
絵本がもっと楽しくなるね。
3.自然な抑揚をつけて読む
絵本を読むときには、自然な抑揚をつけて読むようにしています。
具体的には次のようなくふうです。
- 声の高さ(高い⇔低い)
- 読む速さ(速い⇔ゆっくり)
- 声の大きさ(小さい⇔大きい)
ちなみに、読み聞かせでは、オーバーな感情表現や演じ分けは避けたほうがいいと言われています。
演じ分けを行う読み聞かせをすると、子どもが声の印象に気を取られ、お話に集中できなくなる可能性があるからだそうです。
ただ、個人的には、家庭内での読み聞かせであれば、お子さんに合った読み方をしていけばよいと思っています。
私は、自然と演じちゃうタイプ…。
絵本のセリフを読むときには、ジブリのお父さんお母さんになった気持ちで話しています。
(淡々とおだやかな感じの口調ですよね。伝わるでしょうか。)
イメージ、大事だね(笑)
お子さんが落ち着いてお話が聞けるような声色で読んでいけるといいですよね。
4.静(せい)と動(どう)を使い分けて読む
絵本の読み聞かせの基本は、できるだけ絵本を動かさないで見せる静(せい)の動きと言われています。
なぜなら、止まっているほうが絵本にじっくり集中できるから。
しかし、絵本によっては動きをつけることで、より楽しくなる絵本もありますよね。また、お子さんによっても、動きがあるほうが最後まで集中できるというお子さんも。
特に小さいお子さんの場合は、絵本と一緒に体を動かしたり、絵を指さしたりして、動きをつけるのがおすすめ。
絵本の時間をもっと楽しんでくれるようになるかもしれません。
動きをつける具体例
- 迫力のあるシーンで絵本を近づける。
- 絵本の内容に合わせて、絵本を揺らす。
- 絵本の内容に合わせて、軽いスキンシップをとる。
- 参加型の絵本を選んで読む。
絵本の雰囲気に合わせて、静と動を使い分けてみてね。
5.子どもの反応を見ながら読む
絵本を読むポイントと言われていることはたくさんありますが、親子で絵本を読むときに何より大切なのは、子どもの反応を見ながら読むこと。
読み方を気にしていて、絵本時間が楽しめなければ本末転倒ですよね。
別のことに興味をもっているときには絵本を中断するのもよし。ゆっくり絵を眺めたそうなときにはページをめくるのを待つのもよし。
子どものペースに合わせて絵本を楽しむことが、親子の読み聞かせ時間を楽しくする1番のこつだと思っています。
やってはいけない!3つの注意点
読み聞かせ中には、やらないほうがいい読み方があります。
こんなこと、ありませんか?
- 子どもが集中できるように、短い文に省略する。
- 絵本の途中で「わかる?」、「これだよ。」など説明を入れる。
- お話の後に「どうだった?」と感想を求める。
実は、これらの行動は、読み聞かせタイムには避けるべきことなんです。
お子さんが、絵本の世界を楽しめるように、次のことに気をつけてみてくださいね。
1.絵本の文章をアレンジしない
絵本は、絵と文章で1つの作品になるようにつくられています。
もし、読み聞かせをしながら、文章を省略したり、お話を盛ってしまったりすると、その絵本がもつ魅力が伝わりにくくなってしまうんです。
ページをめくるときに「何かな~?」とあおったり、効果音を入れることもよくないそうです。
わかっていても、ときどきやっちゃうなぁ。
主役は絵本と子ども、読み聞かせをする大人は黒子。うまいこと両者をつなぐキューピットになりたいものです。
その絵本にある、もともとの文章のリズムを楽しんでくださいね。
2.話を途中でさえぎらない
絵本を読んでいるときに、「これだよ、わかる?」、「○○ちゃんもこの前やったよね?」など、話を途中で止めないようにしましょう。
お話を途中で止めてしまうと、子どもの集中力が途切れてしまい、飽きやすくなります。
子どもは大人と比べて、全体の状況から物事を判断する力が高いと言われています。
(この力のおかげで、生まれてから数年でたくさんの言葉を覚えて、使いこなせるようになるそうです。)
読んでいて少し難しそうかなと思っても、先を読み進めたり、くり返し絵本にふれたりすることで理解できるようになっていきますよ。
教えたいときは、絵を指さす、ゆっくり読むなど、読み方のくふうで補助してあげるのがおすすめです。
3.感想を求めない
絵本を読んだ後に、感想を求めるのもNGです。
「映画を見た後に、必ず感想を話してもらいます。」なんて言われたら、自然と感想を考えてしまって、お話に入り込みにくいですよね。
子どもも同じで、「何を聞かれるんだろう。」、「何を言えばいいかわからない…」と絵本の読み聞かせに苦手意識が生まれることもあります。
絵本の世界を楽しんだ後は、感想は求めず、「おしまい。」と余韻を残して締めましょう。
お子さんが、自分から感想や質問を伝えてきたときには、たくさん聞いてあげてね~
場面別!こんなときどうする?
お話よりページをめくるのに夢中
子どもがどんどんページをめくってしまう原因として、次のことが考えられます。
- めくること自体が楽しい。
- 絵の続きが気になる。
本に興味をもつことも、手先を使ってページをめくるのも、子どもにとってはいいことですよね♪
気が済むまでページをめくるのも、ありだと思います。
具体策はこちら
- そのままページをめくらせる。(月齢が低い子には、じょうぶなボードブックや布絵本がおすすめ)
- 速いテンポで読める短めの絵本を選ぶ。
- 子どもと絵本の距離をとって読み聞かせする。
月齢や年齢が上がってくると、どんどんページをめくることは減っていくよ。
読み聞かせをしないときは、一緒に絵を見たり、質問したりして、絵本を話題にお話しするのも楽しいです。
子どもが質問攻めにしてくる
「これなに?」、「これは?」、「なんで?」、「なんで?」、「なんで?」…。
子どもの質問攻めが止まらずに、お話が進まないことがありますよね。
集団での読み聞かせでは、お話の流れを止めないためにも、途中でのおしゃべりは避けたいところ。
ただし、今回は家庭での読み聞かせなので、そのままおしゃべりしてもいいと思っています。
絵本に関心をもっているということなので、これもいいことですよね。
我が家はこのような感じで対応しています。
対応例
- 「何かな~?」、「もっと読んだらわかるかな~?」と質問を受け止めつつ、先へ進む。
- アイコンタクト+笑顔でそのまま読み進める。(意外と効きます。)
- 絵を指差すなど、お話の流れを止めずに答える。など
兄弟がいるときには、話をふって教えてもらうのもいいね。
お話を聞くマナーを伝えるために、「おしゃべりは、おしまいになってからしようね。」と最初に約束しておくのもおすすめです。
同じ本を何度もお願いされる
同じ絵本をくり返し読むことで、子どもはその絵本への理解を深めていきます。
くり返しは、子どもの成長にかかせないもの。
- 語彙力
- 内容の理解力
- 記憶力 など
絵本を何度も読んでもらっているとき、子どもの中ではたくさんの力が育っていっています。
大人としては飽きちゃうこともあるけど…楽しく読もう。
まとめ:読み聞かせで子どもを絵本の世界観に引き込もう
読み聞かせをするときのこつや注意点についてまとめました。
どれだけ子どもと絵本をつなげられるか。どれだけ子どもと楽しめるか。
これが、読み聞かせのポイントに共通することだと思っています。
子どもと同じものを見て楽しむ時間って、ただただ幸せですよね。
これからも読み聞かせの時間を楽しんでいきましょう♪
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