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【やぎゅうげんいちろう】かがくのとも絵本6選|体のふしぎを学ぼう
2021年6月6日
明るく、はっきりとした絵が目を引くやぎゅうげんいちろうさんの絵本。
誰の作品かは知らなくても、書店や図書館の絵本コーナーで一度は目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
実は、柳生弦一郎(やぎゅうげんいちろう)さんは、体のことを勉強するのが好きな絵本作家。体についての絵本をたくさんかかれているんです。
- なぜかさぶたをとってはいけないの?
- どうしておなかがすくの?
- おへそって何のためにあるの?
説明することが難しいことや、大人でも知らないようなことまで、楽しく・わかりやすく教えてくれるのが、やぎゅうさんの絵本の魅力です。
この記事では、やぎゅうげんいちろうさんの体の絵本を紹介します。
絵本を楽しみながら、お子さんの科学的な視点を育てることができる絵本がたくさんありますよ。
体のふしぎの絵本にふれて、お子さんの「なぜ?」という好奇心をくすぐってみませんか?
目次
やぎゅうげんいちろうの体の絵本
今回紹介する絵本は「かがくのとも」という子ども向け月刊誌の中で特に人気のあった作品を絵本として刊行したものです。
1969年から、50年以上もの歴史があるんですよ。
子どもたちの身の回りのことすべてが「かがくのとも」のテーマ。 身近な植物、動物、モノ、現象を、事実の羅列ではなくストーリー性を大切にして、子どもたちに伝えます。 自然、人間と生活、遊びの3つの視点から、子どもたちの発見の喜びや驚きを応援します。
引用:【5~6才向け】かがくのとも|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
身の回りにある科学的なことに、楽しく自然に向き合えるようなくふうがされているんだね。
絵本を楽しみながら、理科学習の土台もつくれるなんて最高。
それでは、紹介に行ってみよう~!
はなのあなのはなし
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- 初版発行:1982年10月
- 本の長さ:28ページ
表紙にどーんと黒丸2つ…これ、鼻のあなです。
この絵本では、鼻のあなについて学ぶことができます。
「はなのあな」について学べることって…!?
鼻の中のつくりや、鼻くそのでき方、なぜ鼻をほじってはいけないのかなど、大人が読んでも「なるほど。」と思うことがたくさんあります。
楽しい絵と同じように、楽しい文章なので、わくわくしながら「はなのあな」について科学できちゃいます。
この絵本で鼻くそを食べなくなった体験談もあるんだよ。
つい鼻の穴をほじっちゃうお子さんにもおすすめです。
あしのうらのはなし
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- 初版発行:1982年10月
- 本の長さ:28ページ
鼻のあな以上に、普段目にすることが少ない「あしのうらのはなし」。
「あしのうら」…!?
このほんは はだしになって よんでね
絵本の冒頭から、そう子どもへの声かけがあり、あっという間にやぎゅうさんの足の裏ワールドに引き込まれてしまいます。
この絵本は、足の裏を使って拍手したり、足の裏の大きさを比べたりと活動しながら読み進めていきます。
足の裏の形をえんぴつでなぞったり、絵の具で足の大きさを型取りしたりするページもあって、子ども心をくすぐります。
借りた本を読んであげるときには、お気をつけくださいね。
足型を残して、自分の家に1冊だけのオリジナルの絵本にするのも楽しいよ~。
おっぱいのひみつ
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- 初版発行:1991年
- 本の長さ:28ページ
はなのあな、あしのうら、おっぱ・・・!?
これも、表紙のインパクトが大きいです。
女性の胸がなぜふくらんでいるのか、母乳がつくられる仕組みなどが書かれています。
絵本の最後のページには「おかあさんによんでもらうページ」として、さまざまな事情でミルクで育った子どもたちに向けてのページもあります。
「きみはおかあさんのおちちをのんでいなくても、そんなにすてきな子どもにそだちました。」と、この本を手にするすべての子どもたちとお母さんがほっとできる一文も。
体のしくみをしっかりと伝えつつ、読む人への心配りを感じられます。
ただし、人によっては一部受け入れがたく感じられる表現もあるようです。
女の子に読んであげると、これからの自分がどんな風に成長していくかわかって、性教育になるとおもいます。
しかし「一歳を過ぎたおっぱいはまずい」とか「あかちゃんの脳は未熟なので覚えていない・・・」という書き方は、なんかしっくりしませんでした。
一歳を過ぎたおっぱいだっておいしいし、あかちゃんの脳が未熟だから覚えていないのではなく、忘れてしまっているだけなのに。
引用:おっぱいのこと・・・ (アマゾンカスタマーレビュー)
一見、デリケートに感じるテーマですが、読んでみるとやぎゅうさんの作品らしく、明るさとおもしろさと学べる知識がつまっています。
絵を見ているだけでも、好奇心がくすぐられますよ。
かさぶたくん
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- 初版発行:2000年1月
- 本の長さ:28ページ
「とりたいなあ、とりたいなあ、かさぶたとりたいなあ。」と子ども心をぐっとつかむフレーズから始まります。
小学生のときに読んで、「そうなんだよ、とりたいの!」ってすごく共感したのを覚えてます(笑)
内容は、題名のとおり「かさぶた」について。
かさぶたの下で体にどんなことが起きているのか、なぜかさぶたをとってはいけないのか、具体的にかかれています。
「かさぶたはうんこかもしれないぜぇ」、「おしっこちびる~」など、お年頃な子どもに刺さる表現も。
絵本に出てくる子どもたちと、何かな?どうしてかな?と考えながら、楽しく学べる絵本です。
文章は少し多め。手書きの文字は味があるけど、読みにくさを感じるかも。
読み聞かせるときは…がんばりましょう!
おへそのひみつ
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- 初版発行:2000年11月
- 本の長さ:28ページ
カミナリさんがおへそを食べるという衝撃的な内容から始まるこの絵本。
読んでいくと、おへその役目がわかり、命をつないでいた大切な場所なんだということを教えてくれます。
赤ちゃんがおなかにいるときのことも絵でかいてあり、視覚的におなかの中の赤ちゃんの様子も知ることができます。
これからお兄ちゃんやお姉ちゃんになるお子さんにもおすすめの1冊です。
絵本を読んだ後は、3歳の子と一緒にへその緒を見ました。「これ、くさい?」って聞かれました(笑)
はらぺこさん
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- 初版発行:2011年
- 本の長さ:28ページ
「はらぺこ はらぺこ ぺっこぺこ」とおやつをせがむ女の子の場面から、はらぺこのひみつに迫っていきます。
- 「おなかがすくってどんな感じ?
- どうしてはらぺこになるの?
- おかしでおなかいっぱいになってもいいの?
上のような素朴な疑問に対する答えも感覚的なことも、わかりやすい絵や具体的な文章で説明されています。
楽しくさらりと読めるんだけどしっかり内容があるというのが、やぎゅうさんの絵本の特長だよ。
ついお菓子をたくさん食べちゃうお子さんにもおすすめです。
読み聞かせの対象年齢は?読んでみた反応は?
読み聞かせの対象年齢は年少前後から
対象年齢は絵本の裏表紙に書かれています。
- 読んであげるなら 4才から
- じぶんで読むなら 小学校低学年から
2歳後半~3歳頃でも楽しめたという声もあるので、年少前後から読み聞かせできそうです。
ちなみに、絵本のもとになっている月刊誌「かがくのとも」の対象年齢は、5~6歳向けとなっています。
3~5歳向けには、「ちいさなかがくのとも」という月刊誌も発刊されていますよ。
読み聞かせは、2歳児も興味津々
対象年齢より低い子は、楽しめない絵本なのかな?
2歳後半で読み聞かせをしたとき、上の子は興味しんしんで話を聞いていましたよ。
初めて手に取ったのは、「はらぺこさん」で、読んだときは次のような状態でした。
- 絵にひかれて、子どもが自分で選んだ。
- 30ページ以上の長いお話も聞けるぐらい読み聞かせは好き。
- おなかがへるという感覚が言葉で言えるようになってきていた。
難しいところはありつつも、まるで絵本と会話しているような文章なので、最後まで一生懸命聞いていました。
何度も「読んで。」と頼まれて読み聞かせをしましたが、毎回楽しんでいましたよ。
「おかしでおなかいっぱいは、だめなんだよね。」とか「頭の中にのうがあるんだよね。」とか、本人なりに理解したことを日常の中で話していました。
絵だけでもインパクトがあるので、低年齢でも楽しめそうです。
くり返し読むと、どんどん知識もついていきそうだね。
まとめ:ユーモラスな絵本で科学への芽を育てよう
今回紹介した絵本は、自分の体という身近にあるところに目を向けて、「なぜ?」という好奇心をくすぐってくれる絵本です。
これらの絵本を読むことで、新しいことを知る楽しさを感じられるでしょう。そして、身の回りのことを「なぜ?」と追及する科学的な視点も育てられると思っています。
お子さんと一緒に読んで、大人も「へー!」となること間違いなし。
楽しく、お子さんの科学の芽を育てていきましょう。
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