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読み聞かせをステップアップ|はじめての児童書におすすめの本を紹介
2021年6月8日
お子さんと一緒に読み聞かせを楽しむ時間って、なんだかほっとしますよね。
でも、こんなことありませんか?
- ずっと絵本のままでいいのか心配。
- 絵本から文字の本へステップアップしたい。
- お子さんがもっと長い本を読みたがる。
このようなお悩みは、お子さんやお家の人が読み聞かせを続ける中で、お子さんの聞く力や本に対する興味が高まっているから出てくるものです。
もちろん、今のまま絵本を読み聞かせることも、お子さんにとって楽しく大切な時間になると思います。
でも、せっかくお子さんが絵本の読み聞かせに慣れてきたのであれば、幼年童話を手に取り、読み聞かせをステップアップしてみませんか?
読み聞かせの本のレベルを上げることで、次のようなことが期待できます。
- 本への興味・関心が高まる。
- 言葉を聞く力や集中力が高まる。
- お話を聞いて想像する力が高まる。 など
この記事では、小さい子どもでも楽しめる幼年童話について紹介します。
お子さんに、さらに本のおもしろさを感じてもらいましょう。
目次
幼年童話とは?
ところで、幼年童話って何のこと?
絵本学などを研究している米川泉子先生は、論文で幼年童話を次のように説明されています。
幼年童話は、おおよそ就学前の5、6歳から小学校低学年生の8歳ごろまでの、幼年期の子どもたちを対象としている読み物である。そのため、年齢の発達段階で考えると、幼年童話は絵本と児童文学のはざまに位置している。
引用:曖昧な存在としての幼年童話を考える
絵本と児童書をうまくつないでくれる存在だよ~
幼年童話の特徴
幼年童話には、次のような特徴があります。
- イラストが多い
- 文章の文字が大きい
- 読み聞かせをすると、小さい子どもでも理解できる内容が多い
- 絵本よりも小さめのサイズ
幼年童話を読みきかせることで、お話を「見る」ことから「読む」ということにも移行しやすくなりますよ。
幼年童話は何歳から読める?
幼年童話は、絵本とくらべると文字数も多いですが、内容は小さい子どもでも理解できるものが多いです。
2歳半でプレゼントしてもらった幼年童話を読んでほしいとせがまれたのですが、50ページ以上あるお話を最後まで聞くことができました。
本の読み聞かせが好きなお子さんなら、3歳前後からでも楽しめると思います。
お話の内容が小さい子向けで、イラストもあるので、意外とハードルは低いですよ。
読むのは、ちょっと大変だね…。
15~30分ぐらいはかかるかも。
初めての幼年童話は角野栄子さんの作品がおすすめ
初めての幼年童話におすすめなのが、角野栄子(かどのえいこ)さんの作品です。
「魔女の宅急便」の作者として有名で、2020年にデビュー50周年を迎えられました。絵本や幼年童話も数多く執筆されているんですよ。
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絵本「サラダでげんき」は小学1年生の教科書で、教材としても使われています。
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おすすめの理由
- たくさんのシリーズが刊行されているので、好みのものが見つけやすい
- 登場人物や場面がテンポよく変わり、子どもが飽きにくい
- 会話が多めで、内容を理解しやすい
- 絵本から児童文学まで出版されていて、本の世界を広げやすい
それでは、いってみましょう!
「小さなおばけ」シリーズ
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- 絵:佐々木洋子
- ポプラ社
- 1979年に「スパゲッティがたべたいよう」でスタート
- 1991~1992年にはアニメ化も!
おばけのアッチ、ソッチ、コッチというかわいいキャラクターが魅力的。
シリーズが始まって40年以上続いていて、親子の世代を超えて楽しまれてきた作品です。
▼シリーズ最新作
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「かいじゅうトゲトゲ」シリーズ
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- 絵:西牧茅子(にしまきかやこ)
- ポプラ社
- 1999年に「かいじゅうトゲトゲ」でスタート
イラストは、「わたしのワンピース」で有名な西牧茅子さんが手がけられています。
りっぱなかいじゅうになりたくて親元を離れたトゲトゲが、一人ぼっちの女の子ミルクちゃんと出会います。
2人のやりとりがほほえましく、ほっこりするシリーズです。
▼同シリーズの本
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▼参考:西牧茅子「わたしのワンピース」
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「りんごちゃん」シリーズ
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- 絵:長崎訓子(ながさきくにこ)
- ポプラ社
- 2003年に「りんごちゃん」でスタート
おばあちゃんが送ってくれたぬいぐるみのりんごちゃんとマイちゃんのお話です。
主人公のりんごちゃんは、とってもわがままでおこりんぼうです
それでも、なぜか憎めないし、気になってしまう愛すべきキャラクターですよ。
我が家の幼年童話デビューの本でした。
りんごちゃんのわがままっぷりに、イヤイヤ期の娘が「じぶんみたい…」って言っていました。
▼シリーズ最新作
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「おばけとなかよし」シリーズ
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- 絵:はた こうしろう
- 小峰書店
- 2010年に「ひゅードロドロかべにゅうどう」でスタート
ヒロとたっちゃんという姉弟とおばけの物語。
家の壁の穴、階段、回転イス…と、身近なところにいるユニークなおばけたちがおもしろいですよ。
「もしかして、自分の家にもいるかも?」と思ってしまうぐらい、想像力をかき立てられる絵本です。
おばけと言っても、全然こわくありませんので、ご安心ください。
▼ダンダンドンドンかいだんおばけ
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▼いすおばけ ぐるぐるんぼー
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まとめ:幼年童話を児童書への架け橋に
はじめての幼年童話におすすめの本を紹介しました。
幼年童話は、絵本と児童書をつなぐ架け橋のようなものです。
文字が読めなくても大丈夫…!読み聞かせであれば、3歳頃から楽しむことができますよ。
ぜひ手に取って、本の選択の幅を広げてみてくださいね。
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