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幼児英語にフォニックスは必要?|フォニックスの効果や注意点、学習時期について徹底調査

2021年2月3日

フォニックスとは、英語のスペルと発音をつなぐルールで、英語の読み書きにつながる学習法です。

フォニックスは英語圏で、読み書きの学習法として広く取り入れられています。最近は、日本の英語教育でも注目されている学習法なんですよ。

筆者がフォニックスについて知ったのは、幼児英語教材を選んだことがきっかけでした。私は、幼児英語教材を選ぶときに、DWEを第一候補として考えていましが、DWEの弱点として「フォニックスの学習がない」という点を挙げているブログ記事を見つけたのです。

そして同時に、DWEの他にもフォニックスを扱う幼児向け英語教材の存在も知りました。

フォニックスがどんなものかわからないから、その教材のよさも判断しかねる!!

フォニックスって何!?ぜったいにやっておいた方がいいの!?など、次々に出てくる疑問を解決すべく、フォニックスについて調べるようになりました。

フォニックスを学ぶと、どんな効果があるんだろう。

フォニックス学習は、幼児期に早めに取り組んだ方がいいのかな。

この記事では、以上のような疑問についてまとめています。

こんな人におすすめ

  • フォニックスの効果について知りたい方。
  • 何歳頃からフォニックス学習を導入すればよいか知りたい方。

結論としては、次の3点です。

この記事の要約

  • フォニックスを学ぶと、英語の読み書きするヒントになる。文字の音を学ぶことで、きれいな発音やリスニング力の向上も期待できる。
  • フォニックス学習を本格的に始めるのは、文字に興味が出てくる4・5歳頃から。
  • 導入の大前提は、英語音声に十分に慣れていることと、歌や遊びなどの活動の中で楽しく進めていくこと。
結論、フォニックスは幼児英語に取り入れることで、読み書きや発音に効果があります。フォニックスだけを学ぶのではなく、英語音声に十分に慣れておくことでより効果を発揮すると言われています。

フォニックスとは

そもそもフォニックスってどんなものなのかを具体的に説明しますね。

フォニックスとは、英語の文字のスペルと音声をつなぐルールです。

日本語の場合の、文字と音声の関係を見てみましょう。

「いぬ」って、読めますか?

きっと問題なく読めたと思います。そう、犬です。

このように、日本語ではひらがな一文字に1つの読み方が当てられています。だから、ひらがなを覚えれば、書かれている文字を声に出して読むことができるようになりますよね。

では、英語はどうでしょうか?

「d」を読むと?
ディー
「o」は?
オー
「g」は?
ジー
では、「dog」は何と読みますか?

きっと、「ドッグ」と読まれたのではないでしょうか?日本語のように、一文字ずつ、ディー・オー・ジーと読むことはありませんよね。

理由は、英語では、アルファベットの文字の名前とその読み方が違うからなんです。

例えば、"d"というアルファベット。文字の名前は、「ディー」ですが、読み方は「ドゥ」となります。

この読み方のルールを学ぶのがフォニックス学習法です。

文字dog
名前ディーオージー
読み方ドゥ

文字と音声をつなぐフォニックスのルールに従って、一文字ずつアルファベットの読み方を当てると、dogは次のように読むことができます。

d ・ o ・ g(ドゥ・オ・グ)→ dog (ドッグ)

【dog】は、ほんの一例。フォニックスには、44種の音と120通りの綴りパターンがあります。

ルールの例

  • 一文字一音:a,b,c,d→アッ、ブッ、クッ、ドゥ)
  • 二文字一音:sh→シ、ch→チ、ph→フ)
  • Magic "e":cut→cute(カット→キュート)、kit→kite(キット→カイト)

フォニックスのいろいろなルールを体系的に知りたい場合には、次の書籍やサイトも参考にされてみてくださいね。

▼フォニックスについて、分かりやすく学べます(大人向け)

▼ゆるく楽しくフォニックスを紹介しているサイトです。

あいうえおフォニックス

▼書籍も出版されていますよ。

幼児期に子どもがフォニックスを学ぶ効果

フォニックスについてざっくり触れたところで、次は気になるフォニックス学習の効果についてです。

フォニックスを学ぶことで期待される効果には次のようなものがあります。

期待される効果

  • 発音がよくなる。
  • 知らない単語も、フォニックスのルールに当てはめて読めるようになる。
  • 耳で聞いた音から、聞いた単語を書くことができるようになる。

1.発音がよくなる

英語には、子音で終わる言葉や様々な母音など、日本語にはない音がたくさん存在します。フォニックスを学ぶ中で、英語の文字のもつ音を聞いたり、真似したりする中で、英語らしい音を身につけやすくなります。

英語らしい発音を身につけることができれば、言葉も伝わりやすくなります。自分の発音が伝わることで、コミュニケーション・ツールとして楽しく英語を使う態度が育まれることも期待できますね。

2.知らない単語も読めるようになる

フォニックスは、英語の音声と文字をつなぐルールです。ルールを学べば、知らない単語でもフォニックスのルールに当てはめて読めるようになります。

文字が読めると、自分は読める、もっと読んでみたいという自信や意欲につながりますよね。

ちなみに、現在の学習指導要領では、小学3年生でローマ字を学びます。ローマ字を先に知ってしまうと、英単語をローマ字読みしてしまうということも起こるかもしれません。

早めにフォニックスを学んでおくと、ローマ字に惑わされず、英単語を読むことができます。

3.聞いた単語を書けるようになる

文字がもつ音(文字の読み方)を理解することで、耳で聞いた単語のスペルを想像できるようになります。音声の英語を使った話す・聞く学習から、読む・書く学習への移行がスムーズになります。

聞いて単語が書けるということは、リスニングの力も向上すると言えます。

フォニックス学習には弱点もある

フォニックス学習は、英語の発音、読み書きやリスニングの力の向上などメリットが多くあり、アメリカやイギリスなどの英語圏でも導入期の学習として取り入れられています。しかし、万能な学習法ではありません。

フォニックス学習を取り入れる上で、知っておきたい注意点もあるのでここで紹介しますね。

1.フォニックス・ルールで読めるのは75%ほど

英語の読み方のルールであるフォニックスですが、すべての単語に当てはまるわけではありません。フォニックスを学ぶことで読むことができる単語は、全体の75%ほどと言われています。

また、フォニックスだけで英語を読もうとすると、例外の単語に出合ったときに、戸惑ったり混乱したりするかもしれません。

ちなみに、25%はルールに当てはまらないものと言っても、その中には使用頻度が高くて、馴染みがある単語も多いです。

よく使う丸暗記レベルの頻出単語をサイトワード(Sight Word)と呼びます。

サイトワードの例

a any are busy do does don't  every

from for her hers I many of

one over the they their theirs there

to you your yours who whose where hello

お子さんの混乱を避けるには、フォニックスを取り入れる前に、英語の音声にしっかり慣れた状態をつくっておくことも大切です。

2.単語のアクセント(強弱)や意味はわからない

フォニックスでは、単語を読むことができても、正しいアクセントまではわかりません。

日本語の例を挙げると、「あ(飴)」と「め(雨)」。読み方は同じでも、アクセントが違うと意味が変わります。英語でも、アクセントが正しくないと、意味が通じないこともあるそうです。

また、フォニックスを学んで英語が読めることと、意味を理解したり、英会話ができたりすることも別物です。単語が読めても意味がわからなければ、英語を楽しむことは難しいですよね。

正しいアクセントを知ったり、英語の音声や文字と意味をつないだりするためには、英語のストーリーや歌などに多く触れて、耳で聞いてわかる言葉を増やしておくことが大切だと言えます。

3.ルールの学習がつまらなく感じることも

フォニックスは、英語の音声と文字をつなぐルールです。ルールを学ぶということだけを意識しすぎると、取り入れ方によっては、英語をつまらなく感じてしまう可能性もあります。

歌や遊びなどの活動の中で、楽しく英語にふれながらフォニックスも学んでいくのが理想ですね。

始める時期よりも大切な大前提

万能ではなくても、英語の習得に大きな効果があるフォニックス。いつ頃から取り入れたらいいのかな。

歌や体操などで遊び感覚でフォニックスにふれる場合には、小さな年齢からでも気軽に取り入れやすいです。YouTubeなどでも、フォニックスソングやフォニックスを扱うアニメーションを楽しむことができます。

英語のスペルと発音をつなぐルールとして本格的に導入していくのは、字に興味が出てくる4歳以降に始めるのが効果的だと言われています。

アメリカではキンダーガーデンに入学する5歳頃からフォニックスについて学び始めるのだそうです。イギリスでも、4~7歳頃という長い時間をかけて学んでいくようですよ。

ネイティブの学習時期を見ても、フォニックスを取り入れるのは、文字に興味が出てくる4歳以降がよいと考えられますが、実は年齢以上に大切なことがあります。

4・5歳と言えば、母国語の音声コミュニケーションがしっかりと取れるようになっている時期…、つまりフォニックスの学習する前には、英語音声を十分に聞いたり話したりしていることが大前提なんですね。

日本の子どもがフォニックスを本格的に学び始めるタイミングとしては、

  • 英語の音声を十分に聞いて、慣れ親しんでいる。
  • アルファベットが読める。
  • 動物、色、身の回りのものなどの簡単な単語の意味がわかる。

など、文字への興味にくわえて、英語の音声と意味がなんとなくでもつながっている状態になっている方がよいと言えます。

フォニックスを効果的に学習するためには、始める時期以上に、しっかりと英語の音に慣れておくことが重要なんですね。

参考書籍

▼フォニックスを学ぶ順番や年齢によって気をつけること、おすすめの絵本などが紹介されています。おうち英語のバイブルとも言える1冊です。

まとめ:幼児英語に必要なのは、英語を楽しむ環境

幼児英語でフォニックスを取り入れる効果や注意点、学習時期についてまとめました。

効果や注意点は、次の表のとおりです。

本格的な学習時期は、文字に興味をもち始める4歳以降がいいとされていますが、それ以上に大切なことが簡単な英語音声が理解できる状態であることです。

始める時期以上に、しっかりと英語の音に慣れておくことが重要

フォニックスって幼児英語に必要なのかなと迷っていた私は、このことを知って、フォニックスにこだわらず、まずは自分や子どもが楽しめる英語環境づくりから取り組んでいこうと思えました。

比較的お手頃な価格でフォニックスを学べる楽しい英語教材も、たくさんあります。英語の音声にふれながら、楽しくフォニックスを取り入れていきましょうね。

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