

前提として、私はめちゃくちゃ猫が好きなわけでもないし、猫をちゃんと飼ったこともないネコ素人です。
たまたま、実家にいたノラ猫くんの怪我に気づいてしまい、それがとても痛そうだったので、捕獲して病院に連れていきました。
傷の写真はありませんが、猫が好きな方には辛く感じる内容もあると思いますので、お気をつけください。
この記事では、捕獲のポイントや動物病院でかかった費用(今回は7000円)、猫の首輪について知ったことなどについてまとめています。



この記事に登場するネコの紹介


ノラ猫くんの捕獲の話の前に、この記事の登場ネコの紹介をさせてください。
先住猫:すーさん(♀)
ちゃんと飼っているとは言いがたいのですが、実家には先住猫のすーさんがいます。
すーさんは、7年前に妹が雨の日の河原で鳴いているところを見つけたことをきっかけに実家に来た猫です。



実家にある我が家より広い小屋を拠点に過ごしています。
この広い小屋には、これまでにも猫や犬が迷い込むことがあったので、念のためすーさんは来てすぐに不妊手術をしています。
父が毎日エサをあげていて、おなかがすくと人に寄って来るかわいい子です。
今回の主役:ネコくん(♂)


ネコくんと初めて会ったのは、夏に実家に帰省したとき。人間には警戒していたようでなかなか近寄らせてくれなかったです。
でも、なんだかすーさんとなかよしな雰囲気で、よく一緒に散歩したり、昼寝したりしていました。
遠目からわかったことは、2つ。
- 首輪をつけていること(飼い猫?)
- しっぽが切れていること(事故?)
首輪をつけている=飼い猫というイメージでしたが、妹によると夏頃から3か月以上実家の小屋に住んでいたそうです
ネコくんのケガを見つけて捕獲するまで
わが家と実家は車で4~5時間ほどの距離にあるため、私がネコくんと会うのは今回が2度目でした。
ネコくんに初めて会って3か月ほどが過ぎた今回も、相変わらずネコくんはすーさんと行動をともにしていました。
我が家に戻るために車に荷物を詰め込んでいたところ、すーさんが「エサくれ~」と甘えてきました。
甘えてきたのがかわいかったので、エサをあげてたわむれていると…今まで近寄らせてくれなかったネコくんがエサを食べに来たんです。



そう感動していたのもつかの間、ネコくんの喉のところに首輪が食い込んですごく痛々しい傷になっているのを発見。



エサを食べている間は近づいてくれましたが、触ろうとするとすぐに逃げてしまうネコくん。首輪を外してケガを治療するには、病院に行くしかないと瞬時に感じました。
我が家に帰宅するのを1日延ばして、捕獲の準備を始めました。
動物病院へ連絡
まずは、先住猫すーさんの不妊手術をしてもらった近所の動物病院へ電話。
電話の時点で、「受診してみないとわからないけれど、治療費の目安として2万円前後かかると考えてください。」と言われました。



ノラ猫だからこそ、事前の連絡が大切かもしれません。
捕獲するための道具を準備
ネコくんを捕獲するために、用意したのは次の4つの道具です。


- おいしそうなエサ(チュールタイプ)
- 買い物カゴ
- 洗濯ネット
- ゴム手袋
おいしそうなエサ
ネコくんとの距離を詰めるためのもの。チュールタイプのおいしそうなエサを用意しました。
近くまで誘導したのは、チュールタイプのエサでしたが、捕獲時はいつも食べているドライキャットフードも役立ちました。
買い物カゴ
実家に合ったものを使用。捕獲機を手配する時間がなかったため、買い物カゴで代用しました。
動物病院や保健所によっては、捕獲機を貸し出してもらえるそうです。
洗濯ネット
以前、すーさんを不妊手術に連れて行ったとき、「洗濯ネットに入るとネコはおとなしくなる」と聞いたので、今回も洗濯ネットを用意。
私が選んだ洗濯ネットは、立体タイプの特大のもの。
買い物かごにかぶせて使うことができたので、大きめのものを選んでおいてよかったと思いました。
ゴム手袋
ゴム手袋は、ケガ防止のために着用しました。本来は厚手の皮手袋などが望ましいようです。
一度、抱き上げて捕まえようとして爪を立てられてしまったのですが、ゴム手袋が破れただけで無傷で済みました。



猫の捕まえ方の参考にした記事はこちら
捕獲器を使わないで野良猫を捕まえる方法 – のらねこらむ (noranecolumn.com)
買い物カゴ×洗濯ネットでネコくんを捕獲
捕獲の準備を整え、動物病院の午後の診療時間に合わせてネコくんの捕獲作戦決行。
いろいろと試行錯誤をくり返し、結局捕獲までに2時間以上かかってしまったのですが、うまくいった方法を紹介します。
step
1買い物カゴに洗濯ネットをかぶせる
捕獲機代わりの買い物カゴに洗濯ネットをかぶせることで、捕獲後、猫をネットに入れる手間を省くことができます。
買い物カゴで猫の攻撃を防ぐこともできるので、安全面も少し安心できました。



step
2洗濯ネットに大量のエサを入れて待つ


めちゃくちゃアナログなんですが、買い物かごを手で持ってネコくんが入ってくるのを待ちました。
それまでに、何度か失敗していたので警戒心もあったようですが、すーさんが一緒にエサを食べに来てくれたので、ネコくんも安心してエサを食べ始めてくれました。
その後、すーさんがすっと買い物カゴから出てくれたので、そのタイミングでカゴを倒して、捕獲成功!!!



参考にならなくてすみません。
待ってる間は、ネコを驚かさないようにひたすら待ちました。忍耐の勝負です!
step
3かごのすき間から洗濯ネットのファスナーを閉める


カゴを押さえたまま、洗濯ネットのファスナーを閉めていきます。
カゴを持ち上げると猫がパニックで暴れてしまうかもしれないので、ファスナー部分をカゴの外に引き出すようにしながら閉めていきました。
捕獲するときに知っておきたかったポイント


後で、動物病院に行って教えてもらったことなのですが、バスタオルや毛布などで視界をおおってあげると、猫は安心するそうです。
買い物カゴを使って、捕獲にチャレンジするときも、バスタオルや毛布を用意しておくと、よりスムーズだったかもしれないと思いました。
- 買い物カゴを用意
- カゴの内側を大判の布でおおう
- 洗濯ネットをかぶせる



ネコくんを連れて動物病院へ
ネコくんを捕獲後は、小屋にあったコンテナに洗濯ネットごとネコくんを入れて、上から買い物カゴでふたをして病院へ。
その時間には、妹が帰宅していたので病院に付き添ってもらいました。
1.問診票を記入:ノラ猫のため診察は最後に
ケガを見つけた時点で、電話連絡を入れていたので受付はスムーズでしたが、パニックになる恐れがあることから、診察は最後になりました。
妹に付いてきてもらっていたので、私が問診票を記入している間は、ネコくんと妹は外で待っていました。
2.抗生剤を注射:処置は10分ほどで完了
自分たちの順番が来てからの処置はとてもスピーディーでした。



- 首輪を除去
- ケガの様子を見る
- 治療の選択(注射or投薬?)
- 抗生剤を注射
痛々しい傷でしたが、幸い自然治癒できる程度だということで麻酔手術は必要ありませんでした。
注射か投薬を選べたのですが、ネコくんはノラ猫ということを考慮してもらい、注射を打ってもらいました。
3.診察の結果を聞く
ネコくんの首につけられていたのはノミ予防の首輪だったそうです。
まだ体が小さいときにネコくんの(元)飼い主さんがつけたものかもしれませんが、長い間痛い思いをしていたのかなと思うと何とも言えない気持ちになりました。
今後の治療や、しっぽのケガ、去勢手術など、せっかくなので気になることを質問させてもらいました。
診察料は7000円。意外と安かったです。



獣医さんも適切な処置を考えてくださるとは思いますが、ノラ猫を捕獲するにはそれなりの覚悟が必要だと感じました。
帰宅後のネコくんの様子は?
帰宅する頃には、すっかり周りは暗くなっていました。無事治療してもらってほっと一息…とは行かず、帰ってから逃がすまでも手間取りました。
獣医さんいわく、「ファスナーを開けたら勝手に出ていきますよ。」ということでしたが、そううまくはいきませんでした(笑)
逃がすときにも細心の注意を


我が家に戻ったネコくん、自分の縄張りがわかったのかコンテナを置いたとたんに、洗濯ネットのまま逃げ出しました。
ネットで動きづらかった分、すぐに捕まえられたのですが、逃がすときも細心の注意が必要です!



- はさみ
- バスタオル
この2つのアイテムを用意しておけば、ネットから出しやすいと思います。
逃がした後のネコくんはすごい勢いで外に飛び出していきました。
できるだけ猫の安全が確保できる場所で逃がしてあげてください。
24時間後にはエサ場にやってきたネコくん
せっかく近づいてきてくれたネコくんを、半分だますような形で動物病院に連れて行ったので、ネコくんの様子が心配でした。



そう思い、次の日の早朝から昼前まで近くを見て回りましたが、ネコくんに会えないまま、私は我が家に帰ることに。
かわいそうだったかなあと少し悩みましたが、その日の夜にはすでに小屋に戻ってきたらしく、妹から報告の連絡が届きました。



まとめ:ネコの首輪、安全機能はついていますか?
ノラ猫を捕獲するのは大変だし、私1人だけでは捕まえることはできなかったと思います。今回は、私の父が子どもの面倒を見ていてくれたので、全力で猫ハンターになることができました。
この一件を通して初めて知ったのですが、犬や猫の首輪のサイズが合わずに事故やケガにつながるというのはよくあることなのだそう。
そのために、セーフティーバックルという一定の力がかかると自然に外れる首輪があるのですが、ゆっくりと力がかかるような状態では機能しないものもあるようです。



首輪による事故を防ぐためにいいものがないかいろいろ調べてみたところ、磁石を使った安全構造の首輪を見つけました。


Tabby’s code という和×猫をテーマとしたネットショップで、クリエイターのYorikoさんは、片目猫を保護したことがきっかけで猫が大好きになられた方なのだそうです。
Creator Yoriko: 長い海外での生活から戻り、再認識した地元石川の組紐・水引などの美しい『和の伝統』と『猫の美』という最高の相性に惚れこみ、石川県にて活動しています。 始まりは片目猫を保護したこと。その日から猫に魅了され、猫が大好きで、猫のことを考える日々は幸せです♪
引用:ABOUT | Tabby’s Code (tabbyscode.com)
猫の首輪は、迷子時の手がかりや飼い猫という目印になるというメリットがありますが、事故やケガの原因になることも。
万が一のときのために、ネコちゃんの首輪を見直されてみてはいかがでしょうか?



最後まで読んでいただきありがとうございました。
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